戻る  1.簡略作図法1 2.簡略作図法2 3.簡略作図法3

下図のような室内を作成してみます。


1.

まず正面図を描きます。大きさは下図のように紙より一回り小さくなるような縮尺で描きます。出来上がった形を基準枠といい高さ、幅の寸法の基準になります。

(この場合A4の紙で20分の1くらいの縮尺))


2.
つぎにこの室内を見る高さ (EL)を決め、その高さを図面の下から測り水平線を引きます。
(室内の標準的なパースは1.5メートルぐらいが標準的です。)


3.
立つ位置を右寄りで見るか,または左寄りで見るか中央で見るかを決め、そこに垂直線を引きます。

(この場合左寄りで見ることに決め左から1メートルの所に設定しました。)
上図の交点がVC(奥行きの集まる点)です。


4.
奥行きを描くためのパースラインをVCに引きます。
これで壁、天井、床の境目が出来ました。


5.
今度は奥行きを決めるわけですが、奥行きの見え方(長さ)というのは見る距離によって違ってきます。対象物に近づけば長く見え、遠ざかれば短く見えます。
したがってパースを描く上では基本作図法のように「何メートル離れて見た」ということはどうでもよく(ただし近すぎると対象物が視野からはみ出る)、大切なのはより広く正確に見えるように心がけることです。

このように考えて奥行きを設定するには、この場合5メートル、5メートルの正方形の
平面図ですからパース上でも正方形に見えるように
自分の感覚で設定します。
これでは長すぎます。

これでは短すぎます。

これぐらいで正方形に見えます。


奥行きの求め方

奥行きは対象物を見る距離によって決まります。この距離というのはパース上では見る高さ、方向、角度に比べてあまり重要ではありません。大切なのは見る距離による完成後の違いを理解しておくことです。対象物に対して近すぎると視野に入りきれない部分が出てきます。普通視野が60度くらい(35mmカメラで撮影した場合)なので5メートル幅の室内をすべて見るには約8メートル以上離れることが必要です。またパースの矛盾点として視野からはみ出した部分も上図のように描けてしまいます。(実際は両目で見るので広く視野がとれるのですが、パースの場合、焦点はそれぞれ一つなのでカメラで撮影した場合と同様と考えて下さい。したがって近すぎる場合は魚眼レンズで撮影した場合にしか全体が視野の中に入りません。その結果カメラで撮影した場合も、周りが歪んだ現実とは違う表現になってしまいます)

6.

設定したパース上での平面図を基準に奥の交点から垂直線を引き壁を作ります。




7.

今度は壁を基準に水平線を奥の交点から引きます。ここまで正確に描けていればどちらの交点から引いても、もう一方の交点に必ず水平線で三つの交点が交わるはずです。




以上のように奥行きは自分の経験と感覚で正確に見えるように設定します。

最後に線を交点でつなぐと出来上がります。


また長方形の図面の場合にもこの考えが基本になります
 
以上が簡略作図法の描き方です。